自転車通学の生徒
基本フェリーなので、普通車(4.8mまで)一台と、自転車の生徒たちを乗せる事ができました。
矢田に住んでいて、一度は、乗ってみる必要があると思って、用事が無いのに普通車で乗り込むことにしました。
第二賀賀丸が、桟橋近くに接近すると、エンジンがうなりを上げスクリューが逆回転、見事に
微速で接岸します。
エンジンをフカシたまま船の先端のゲートを桟橋の上に平らに下げ、汽笛を鳴らすと、それが下船しても良いという合図です。
まず、自転車の生徒さんや、勤めの人、向こうのおばさん達が降りると、汽笛が合図して、今度は自動車の順番です。
そろそろと、船に向かってバックします。
初めてのことなので、川に落ちたら大変と少し緊張しながら船の甲板の車止めに当たるまでバックします。
車の乗員は、車から降りずにそのまま対岸まで乗ったままです。
当店のお客様で、棟梁ですが、大工仕事で度々車を載せてもらったことがあるけど、一度だけ、乗り込むときに、船との意志の疎通が悪かったのか、車が川に落ちそうになった事があると、こわい話をしてくれました。
皆が乗り込んだら、汽笛をひと鳴きさせ、ゲートを上げます。
そのまま大橋川にむけ、一旦バックしながら180度Uターン、バイクのスピンターンと言う所ですが、ここは船長の腕の見せ所
スクリューの回転や、逆回転の調整、スロットルをあざやかに調節して、、
エンジンの高回転の音を響かせながら約5ノット(時速約9.5km)ほどの速度で1分もかからず対岸に接岸する。
お客さんが待っていると同じことの繰り返しです。
でも、大橋川は、ほかの漁船も通ります。(もとへ、ほかの船の航路を第二多賀丸が横切っているのですが)
かなりのスピードで、第二多賀丸の航路を通過しますので、漁船が大きくかき分けた水面がうねりとなって増幅し、両岸に何度も何度もおしよせ大波が岸壁を洗います。操船も大変です。
船長も乗せた人たちの命を預かっています。朝、大橋川が霞でもやった時、大雨や、冬の風の強い吹雪、他船の接近など、大変な仕事だなと感じていました。